ワクチン接種を日常的に行う職業として、今思うこと・・・
医療従事者への接種が落ち着き
一般の方へ段々と広まりつつある新型コロナウイルスワクチン接種の流れ。
打ち手不足の問題で、日々ニュースであらゆる医療従事者の職種が
名前を躍らせています。
特例措置で歯科医師が国の要請から接種に参加したり
医師の管理・指導の下なら医療行為として看護師も可能、と報道で説明されています。
薬剤師や救急救命士や臨床検査技師もその後に控える動きらしいです。
ワクチン接種に関して言うと
ヒトには医師、ヒト以外には獣医師が現行の医師法や獣医師法上で認められています
が、獣医師が参加することに関しては個人的には大きな壁があると感じています。
それは、大前提として獣医師は「ヒト以外が診療対象」で
その他の医療従事職は「ヒトが診療対象」なことです。
当たり前のことですが
「ワクチンを接種する」=「有害事象が出た場合にその後の対応全てに責任を持つ」
必要があると思います。
獣医師として、ヒトに接種した場合の不測の事態にちゃんと対応出来るかは
さすがにヒトの勉強をしてきた職種と比較すると、やや不安要素があると思います。
正直なところ、注射手技に関して言えばちょっとしたコツが分かれば
医療職以外のどなたでも可能ですし
いくら獣医師が総合診療で外科も内科も関係なく日常的に行う(臨床家の場合)
とはいえ、それは「ヒト以外」の話です。
人手が足りないのは確かに深刻な問題で、充分に事情は分かりますが
「打つ行為」だけ機械的に行うなら、、、ねぇ、、、
とりあえず、世界がいち早く平穏無事な日常を取り戻すことを
那須から願いつつ、目の前の動物に向き合います =^_^=