「断ち切る」ことの決断と勇気に敬意を表します (手術画像あり・ご注意下さい)
ここ1か月はなぜか「断~術」と呼ばれるオペが何件か続きました。
人間と違い、動物には”術部を温存し弄らないでおく”という概念がなく
どうしても舐めたり齧ったりするものです。
術者としては術部の保全に関して、オーナー様の自宅での管理にお任せするしかない
からいつもヤキモキします。
二度と切除すると戻らない臓器に関しては
温存することでQOL(生活の質)や命に影響がよっぽどある場合に適応となります。
そりゃしなくていいならだれもやりたくないですよ。
手を下す側も心が痛みます。
でも、残すことでこの先にどうなるか分かっているからこそオーナー様に
必要性をひたすらに説明します。
尚更、外貌が変わるなら悩ましいです。
その先にある人間との幸せな生活を末永く続けることを願って、、、
今日もいくらでも腰を据えてお話・ご説明させて頂きます。
トリミングサロンでのアクシデントで来院
動脈性出血が止まらず、やむなく断尾術
心臓疾患での麻酔リスクもありましたが、なんとか終了
術前検査って大事よね
手術の決断が出来ずに数年経過したらしい
足首の巨大な腫瘍によるQOL低下・腫瘍性貧血の進行で断脚術
大腿骨骨幹部骨切りを実施
術後にはスッキリした様子で食事をドカ食いし、ケロッと退院
やったね
偶発的に悪性腫瘍を発見
高齢の為、残された時間やQOL維持の点から最小限の切除領域で計画し断指術
昼過ぎにオペ、点滴で術後血行動態をしっかり維持した後
夕方~夜にはいつものようにウキウキと軽い足取りで普通に帰っていきました
長生きしようね
「断ち切りたい」悪循環・・・ということで
院長室のデスクの上
夜勤やホテル見回りなど夜間に増殖する傾向あり
だが、幼少期から同様の症状があり、経過は長く
血統による遺伝性の関与は否定的とのこと
特発性かつ生活習慣かつ環境要因?
いやいや、ちょくちょく捨てに行けや(笑)